Nreal Developer Gathering に参加してきた
Nreal Developer Gathering@10/8渋谷に参加し、nreal 開発者のプレゼンを聞き実機デモを体験してきました。
個人的に nreal なかなか良かったので MR アプリ開発者目線で感じたことをまとめようかなと。書きなぐりですが。
(Nreal と nreal どっちが正しいか分かりませんが本記事では nreal に統一)
nreal 基本情報
ここらへん読めば雰囲気掴めると思いますが、
- 1199$の Developer Kit 版と499$の Consumer Kit 版がある
- Dev 版は購入申請可能。Cons 版は 2020年早期より出荷予定
- 軽い。88g
- SLAM, 6DoF, 平面検知, イメージトラッキング等が可能
- マイクとスピーカーも搭載し将来的には音声コントロールにも対応予定
- 対角52°の FoV
- 日本の MR 市場を重視
- KDDI とパートナーシップを組んでる
nreal 開発者のプレゼンで分かったこと
- nreal の社員は現在120人
- 45%は修士卒
- 北京に HQ
- スピーカーは DTS surround 対応
- 用途は game/sns/education/production と特に制限なく想定
- preorder 数は 4K で US>JP>CN の順に多い
- 会社を立ち上げてから2年でリリース
- 度つきレンズが装着可能(マグネット式)で、眼鏡を外して体験できた
- 表示素子のマイクロ OLED は片目フル HD の120Hz駆動(ソニー製?
- ほぼ半球形の曲面レンズorハーフミラーで前方に飛ばした光をレンズ部の曲面ハーフミラーで収束させて表示
- CES2020 までは Dev 向け開発、CES2020 以降は Cons 向け開発にシフト
- 大手町に日本支社を立ち上げ
- 将来のロードマップにはハンドトラッキングも
- Android Native App が nreal で動作するらしい(詳細は不明
- MESON 社、Psychic VR Lab 社は nreal のエバンジェリスト
- MESON 社は nreal を使って街空間での AR コミュニケーションを開発、実証実験
nreal の所感
まず良かった点。
- デザイン良し。軽いので日常使いできそう
- デザインには相当力を入れているらしい
- SLAM の安定感は Holo/ML1/ARKit/ARCore に比べると劣りブレが気になる
- ただかけやすさ、つけ心地、値段等を鑑みると Holo/ML1 より全体として良い感じ
- 視野角が Holo より広く、ML1 と同等程度の印象
- ただし横長視野角なのでキャラクターを近くに表示させたり、とかは難しそう
- Android 端末と接続できるので、GPS を活用したり他アプリと連携したりとコンテンツの幅を広げられそう
- nreal でデモすれば「 AR グラスを日常的につけられる時代がきたら〜」の説得力が増しそう
- コントローラー付きなのでインタラクティブなゲームも作れそう
- ただしコントローラーは 3DoF なので用途は限られるかも
ここからうーんな点。
- 現実がかなり見えづらい
- 体感70%ほど外の情報が遮断されていた気がしたので nreal をつけて外を出歩くのは厳しそう
- 現実がほぼほぼ見えないせいで AR オブジェクトが現実にある感(MR 感)が薄い
- オクルージョン無いのが残念
- Spatial Computing してる感が Holo/ML1 に比べて薄い、というか無い
- イメージとしては SLAM つき Google Glass のような印象で、眼の前にディスプレイがあるなーという感じ(伝わるかな・・
- 床や壁の上に何か出したり、という感じではなさそう。今まさに環境の認識まわり頑張っているところなのかも?
- マップの保存等についても言及されてなかったけど、まだ実装されていないのかも?
という感じでした! ちょっとふわっとした感想が多いけど、少しでも nreal をかけた印象が伝われば。